「マスコミはクソ」。大津市の園の会見で配慮ない質問と批判。
きのう滋賀県大津市で散歩中の保育園児の列に車が突っ込み、園児2人が死亡した事故をうけ、保育園が会見を開きました。この会見でのマスコミの質問が園長の気持ちを考えていないとネットで批判されています。
滋賀県大津市の保育園の記者会見、園長先生の姿、耐えられんわ。
— くまちゃん@LEC生 (@__kuma_chan) May 8, 2019
産経新聞の記者「出発時の園児はいつもと変わらない様子でしたか?」
変わらないに決まってるだろ。
その質問で園長涙腺崩壊。
→記者会見の短縮決定
園長のメンタルを攻撃する質問をする産経新聞の記者、まじでバカだろ。
保育園が会見した理由は
そもそも会見は、何があったのかを詳しく説明するための場です。会見の冒頭で、園側は「事故の状況について」、「今後の対策」の2点を説明しました。今後の対策として園児・保護者のためにカウンセラーを手配する、園児らの動揺もあるので9日は休園するというものでした。事故の状況は、報道されている通りです。
会見をみた印象ですが、「園は自分たちに不備はなかった」、「かといって今後何もしないわけではないです」の2つを言いたかったんだと感じました。実際、園に落ち度はないですし、対策もいいと思います。
会見での主な質問
テレ朝
Q:どんなコースでどこに行く予定だったのか
園:琵琶湖への散歩です
Q:心がけていた対応は
園:3人が散歩に同行し、千頭・真ん中・最後を見ていた
京都新聞
Q:何時に出発して、何時に帰る予定だったか
園:10時過ぎに出発し、10時45分に戻る予定だった。
Q:コースは
園:湖畔にいくときの横断歩道を渡るというもの
読売新聞
Q:ほぼ毎日しているのか
園:毎日ではないけど、日常のこと
Q:あの場所は危険だという認識があったのか
園:道路を歩くときはどこであっても危険と意識していた
産経新聞
Q:出発前の様子はいつもと変わらなかったか
園:変わらなかった(園長泣き崩れる)
この産経新聞の質問で園長が号泣したことで批判されています。これらの質問ですが、いたって普通の質問であり、産経の質問についても園長の気持ちを考えていないといわれるような内容ではないと思います。ただ、産経の記者はこの質問をどういった記事にしようとしたのか?と疑問はあります。
たとえば、「事故の知らせを聞いた園児の様子はどうだったか?」という質問なら、”事故を受け園児たちにも不安や動揺の色が隠せなかった”とか書けますが、”出発前の園児たちはいつもと変わらない様子だった”を書くのか?と…。まぁ、書くつもりがあるから聞いたんでしょうが。
もし、事故が園児が飛び出したことで発生したものならこの質問も生きると思いますが、今回の場合は事故前の様子はあまり関係のないと思いますね。
まとめ・・・のようなもの
マスコミがネットで批判されるのはいつものことなんですが、今回は何を批判しているのかさっぱりです。園長が泣いたからマスコミが悪い!という雰囲気に感じます…。
マスコミは内容100の記事を書くなら、1000くらい知っていないと書けません。記事は必要な情報のみ残し、情報を削っていく作業だからです。よく言われるのは、「知っていて書かないのと知っていて書かないのは違う」ということです。そのために、聞きにくいことも聞くしかないんです。自分も経験ありますが、悲しい事件事故ほど取材中も悪く言われます。「人の不幸がそんなに楽しいか」とかね。
とりとめのない記事になってしまったので、この辺で。。。