公益株NGGが暴落。野党が国有化計画を発表の構え。

イギリスの電力会社NGGの株価が4%も下げました。原因は、イギリスの野党、労働党が公益事業を再国有化する計画を発表する準備をしていると報道されたためです。労働党はイギリス議会の野党でその議席数は262です。与党である保守党の議席が317であること考えると、「所詮野党」と無視できるレベルではなさそうです。ちなみに、定員は650です。

 

これを受けてか、米国市場においても電力銘柄が売られる動きがみられました。

NGG:-4.06%

SO :-1.68%

D  :-1.52%

DUK:-1.22%

 

離脱でもめているイギリスの政治状況を見ると、次の選挙で労働党が与党になっても不思議ではありません。もし、国有化されるようなことがあれば何がおきるのでしょうか。経営状況が安定しているので、日本のJALのように株式がゴミくずになることはないでしょう。

 

じゃあ、新株を大量に発行して、政府が筆頭株主にあるパターンでしょうか?この場合、希薄化を受けて既存株主は損しそうです。なので既存株主が反発し、簡単には成立しないのかなと思います。発行済み株式を買い上げるような手法だと、これも株価が暴騰するので現実的ではないですし…。

 

なんにせよ、まだ「計画を発表する準備」という段階なので、過度に悲観する必要はないのかなと思っています。ちなみに、こんちポートフォリオに占めるNGGの割合は5.3%なので、全体に与える影響は軽微です。