逆イールド発生は株価暴落につながるか。過去を調べてみた。
どうも、こんちです。前回書いた逆イールドの記事が結構アクセスがあったので、少し深堀してみようと思います。まぁ、自分用のメモ的な意味合いが大きいですが…。
前回の記事はこれ↓
逆イールド発生からリセッション開始までの期間
調査会社ビアンコ・リサーチが過去50年の米国の状況を調べた結果、10年と3カ月の逆イールド状態が10日続いた場合、平均311日後にリセッションになったそうです。リセッションの定義は『四半期GDPが2期連続で下落』とされているようで、ここに株価の要素は含まれていません。あくまでGDPの下落がリセッションというみたいです。で、いつリセッションがあったのかはこれです。100年間で23回もあったみたいです。
最長が1929年の世界恐慌で43カ月、最短は1980年の6カ月みたいです。ちなみに、リセッション期間の平均値は14.7カ月、中央値は13カ月でした。
過去の逆イールド
じゃあ、逆イールドが発生し、リセッション宣言が行われた前後の株価はどうなったのかを調べてみます。とはいったものの、1982年以降のデータしか手に入らなかったので、先程紹介したリセッション履歴のうち3つしか検証できません。米国債利回りを50年くらい調べる方法がありましたら教えてください。
(出所:FRED)
これは、米国の10年債と3カ月債の金利差を示したものです。10年債と3カ月債で逆イールドが発生したのは、ここ35年ほどで3回でした。1回目は1988年6月、2回目は2000年7月、3回目は2006年7月です。(2006年2月にも発生していますが、すぐに復帰したのでそのあとの発生を取りました)
逆イールドとリセッションと株価
じゃあ、このタイミングの前後で、ダウがどうなっていたかというのが、こちら。赤線が逆イールド発生、網掛けがリセッション期間です。
まとめ
たった3回の検証なので信ぴょう性には欠けますが、『逆イールド発生は株価下落につながらない』となりました。むしろ、逆イールド発生からリセッション発表までは株価が上がっています。
なので、投資方針としては、過度に悲観にならず定期積立を継続する、とします。
次回は、初めに紹介したリセッションが発生した前後のダウがどうなったかを、23回すべて見てみます。紹介します。