就職先で一生どころか、子供の人生まで決まる

今日から企業の採用活動が始まっています。いまは、会社説明会のなどの広報活動のみで、選考は6月から始まります。

先日、仕事でこれから就活をする学生と話をする機会があったので、『就職』をお金の面でみてみます。

 

年収は遺伝する

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これは、東京大学が在学生の家庭の年収を調査したもので、この調査によりますと、東大生の家庭の世帯年収は950万円以上が60%を超えていることがわかります。

つまり、年収と学力は比例するということです。ちなみに、大学生全体での家庭の世帯年収は約830万円だそうです。親が高収入であれば、子供は一流大学へ入学でき、優良企業へ就職しやすい(高収入を得やすい)ということです。両親が高収入であれば、子供は高収入になりやすいという流れが成り立ってしまいます。

 

個人の能力と給料は比例しない

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じゃあ、どんな就職先を選べば、給料が高いのか。一般的に、給料は会社の規模に比例して増える傾向にあります。表は事業規模別の生涯年収ですが、これを見ると、社員100人未満の会社では、大卒であっても1000人以上の会社の中卒以下です。

残念ながら給料は、個人の能力より所属する会社による部分が遥かに大きいということです。トヨタなら少々ポンコツでも年収1000万、零細だと優秀でも400万といった感じです。仕事にいい悪いはないと思っていますが、給料の良し悪しはハッキリと出てしまいます。

 

初任給が高い≒年収が高い

就活の時に目にする給料は初任給がほとんどだと思いますが、初任給が高いことと生涯年収・平均年収が多いことは必ずしも一致しません。

例えば、定期昇給がほとんどない、提示している初任給は手当を含みまくり、ということもあります。例えば、『初任給22万円(40時間相当の残業手当含む)』という条件だと、実質の基本給は16万とかです。この場合、40時間までの残業は手当てがつかない可能性が高いです。

受験するにあたり、給料のことはできるだけ質問すべきです。「採用に影響するかも」と考えるかもしれませんが、そんなことはありません。もし、その程度の質問で落とすような企業があれば、それは行く価値ナシなので、落ちてもハッピーです。

 

まとめ

やりたいことが仕事にできて、満足のできる報酬がもらえればそれが一番幸せです。それに、仕事はお金がすべてではありません。一人ではできない大きなプロジェクトができたり、会社が持っているノウハウを習得したり、色々なメリットもあります。

ただ、お金は人生にかなりの影響を与えることは間違いないので、こういった情報を頭の隅にいれておいても損はないと思います。

*1:出典(労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2018』)