リセッションで株価は暴落するか。過去の結果を分析してみた。

こんにちは。へっぽこ投資家のこんちです。昨日発表された雇用統計はよかったですね。ダウ、ドルともに上げており、日本市場にもいい雰囲気になっています。先週までの悲観的な雰囲気はなくなり、Twitterではリセッションという言葉も見かけなくなりました。とはいえ、いずれ訪れるであろうリセッションに備え、株価との関係を調べたので報告します。

 

 

手法

リセッションが発表された年月を集計し、リセッション期間と、その前後3カ月においてダウ月足での株価がどうなったのかを調べました。

例えば、2007年のサブプライムローンショック・リーマンショックの場合は、リセッション入りが2007年12月、リセッション終了が2009年6月です。この時のダウ月足の初値を拾い上げると、株価の推移はこうなります。推移の率はリセッション入りを起点としています。

 

年月 ダウ株価 推移
2007/9 13358.39 99.9%
2007/12 13368.22 100.0%
2009/6 8501.53 63.6%
2009/9 9492.32 71.0%

表:リーマンショック時の株価推移

 

この例では、リセッション期間において株価が約37%暴落し、リセッション終了後の3カ月でリセッション入り時の▲30%まで値を戻した、となりました。この手法で1929年以降にあったリセッション13回についてまとめた結果、次の表の通りとなりました。

 

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考察

表から読み取れることは、①リセッション発表前3カ月からリセッションまでの株価はほぼ横ばいである②リセッション期間中は株価は下がる③リセッション終了後3カ月で株価はリセッション前まで戻る可能性が高い、ということです。③については、平均値はマイナスですが、中央値はプラスであることから、頻度としては上げることの方が多いです。1929年の世界大恐慌の影響が平均値を押し下げているためと思います。

 

我々個人投資家が取るべき行動は、リセッションが発表されて株価の暴落が始まっても慌てて投げ売りするのではなく、嵐が過ぎるのを待つ、ということになります。

 

 

注意点

今回の手法には欠点があります。それは月単位で集計しているため、最大1カ月分の誤差が含まれるということです。例えば、2007年12月1日の株価も、12月31日の株価も同じとして扱ってしまっています。

 

事実、集計ではリーマンショックにおいての暴落率は37%となっていますが、日足の高値ー安値で見ると50%以上下げています。とはいえ、ざっくりとした傾向をつかむ程度には使えると思いますので、よかったら参考にしてみてください。

 

 

参考

計算につかったダウ平均株価です↓

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