ロスカットで死者多数

1月3日午前7時40頃、円がとんでもなく急騰しました。主な通貨でこんな感じです。

米ドル 108.66→104.99(▲3.4%)

ユーロ 123.16→118.72(▲3.6%)

豪ドル  75.76→ 73.31(▲3.2%)

 
FXをやったことがない人が見ると、「たいしたことないじゃん」って思うかもしれませんが、大したことあります。

というのも、為替は変動が小さいため、FXではレバレッジをかけて取引するのが普通です。そのため、ドル円をロングしていた場合、レバ10倍で▲34%、20倍で▲68%、国内業者の上限である25倍だと▲85%となり、資産のほとんどが吹き飛びます。海外業者を使えば100倍も可能なので、そうすると、▲300%で、追証発生です。

急騰の原因は、アップルが下方修正を出したことでリスクオフの流れが起きたため、と言われていますが、正解かどうかはわかりません。ただ、午前7時半という取引の薄い時間が拍車をかけたのは間違いないでしょう。

少し前になりますが、2011年3月17日、日本大震災を受けて急激な円買いから、80円→77円と急騰したことがありました。この急騰が起きた時間は午前6時ごろで、やはり取引が薄い時間でした。ほかにもスイスフランショックとかもありましたね。

 

今回の急騰で多数のロンガーが散っていきました。Twitterでは、100万、1000万単位で溶かしている人が多くみられます。かわいそうだなぁと思いますけど、自業自得です。

確かに為替の変動は小さいですが、「動かない」と決めつけて取引するのが間違いなのです。確率は小さいですが、引いたら即死するポジションを持つのが間違いなのです。「車は乗るけど、任意保険は加入しない」というのと一緒です。

 

リスクを取らないとリターンは得られませんが、理にかなったリスクを取ることが何よりも重要です。私たち個人投資家にできることは、ポートフォリオリスク管理以外にないのですから。